過払い金で借金返済|任意整理を弁護士目線の物語で説明⑤

こちらは、ある任意整理のケースを元に弁護士目線でストーリー形式にした物です。

借金を整理した方に聞き取りをして、台詞などは読みやすいようにこちらで作りました。

フィクション・ノンフィクションの中間だと思って読んで下さい。

 

依頼者の状況

トラック運転手乙野乙郎は、20年ほど前に大手サラ金会社から借金し、その後、借金の返済のために、複数のサラ金会社からそれぞれ30万円から50万円の債務を負うに至っており、総額約300万円の返済に追われている。

 

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第1話

第2話

第3話

第4話

 

  • 第5話 交渉と訴訟1

1,A社との交渉その2
A社担当B川氏との2度目の交渉は以下のとおりである。

 

(呼出音)

甲弁護士:甲法律事務所です。

B川氏:お世話になっております。A社のB川です。甲先生はいらっしゃいますか。

甲弁護士:はい。私です。

B川氏:先生、訴状拝見しました。期日が明後日と迫っていますが、何とか和解の話合いはできませんか。

甲弁護士:金額次第です。

B川氏:たとえば、180万円などでは……。

甲弁護士:それは無理です。

B川氏:そこを何とか……。

甲弁護士:いえ、少し幅が大きいので、もう判決をいただくほかないように思えます。

B川氏:そうですか。

甲弁護士:あしからず。

(電話を切る)

 

2, A社との期日

 

書記官:平成X X 年1234号、原告乙野乙郎、被告株式会社A。当事者の方お入りください。

裁判官:さて、本件ですが、被告から答弁書が出ていますが、特に内容はありませんね。原告から何かありますか。

甲弁護士:いえ、一昨日電話があって少し交渉しましたが、金額に開きがあって和解はまとまりそうにありませんでした。

裁判官:そうですか。それでは判決といたしましょう。判決期日は来月の10日といたします。本国はこれで終わります。

甲弁護士:ありがとうございます。

 

当日に判決を出してくれる裁判官にあたってよかった。今までの経験だと五分五分といったところだろうか。他の交渉もおおむね順調にいっているし、あとはK社との支払いの交渉と、A社からの回収が最後のヤマだな。

 

3,K社との交渉その3

 

(呼出音)

甲弁護士:甲法律事務所です。

K村氏:お世話になっております。K社のK村と申します。甲先生はいらっしゃいますか。

甲弁護士:はい。私です

K村氏:お世話になります。乙野様の件ですが、社内で検討してまいりました。何とか8万円をお支払いいただけませんか。

甲弁護士:8万円ですか。わかりました。それでお願いしましょう。支払日は来月末でよろしいでしょうか。

K村氏:何とか今月末としていただければと思うのですが。

甲弁護士:それでは来月10日ではいかがでしょう。

K村氏:わかりました。それでかまいません。

甲弁護士:ありがとうございます。合意書はこちらで作成してFAXでお送りしますのでご確認ください。

K村氏:わかりました。お待ちしています。

(電話を切る)

 

K社の件は、何とかまとまった。とりあえず合意書案では振込手数料は相手持ちにして、遅延損害金も消しておくことにする。

 

4,乙野氏との電話その3

これまでの経過を乙野氏に報告することにする。

 

(呼出音)

乙野氏:はい乙野です。

甲弁護士:お世話になります。弁護士の甲です。

乙野氏:お世話になっています。

甲弁護士:いくつかご報告があります。まず、K社と和解できました。来月10日に8万円を支払うことになりました。

乙野氏:そうですか。ありがとうございます。

甲弁護士:今月末にC社から63万円が振り込まれる予定ですので、そちらから8万円を返済しておいてよろしいですか。

乙野氏:はい。それでお願いします。

甲弁護士:その他の会社との交渉もおおむねうまくいきました。あとはA社だけです。A社との訴訟は先日期日がありましたが、来月に判決が出ることになりました。それまでに何かしらのアクションがあるかわかりませんが、いずれにせよ回収に向けて交渉を進めていきます。

乙野氏:お手数をおかけしますがよろしくお願いします。

(電話を切る)

 

 

5,K社との交渉その4

K社との和解内容について、担当のK村氏と最後の詰めの交渉を行った。

 

(呼出音)

甲弁護士:甲法律事務所です。

K村氏:お世話になっております。K社のK村と申します。甲先生はいらっしゃいますか。

甲弁護士:はい。私です。

K村氏:お世話になります。乙野様の件ですが、FAX拝見しました。これでかまいませんので原本をお送りください。

甲弁護士:わかりました。ありがとうございました。

(電話を切る)

 

これでA社ともう1社以外はすべて片付いた。A社については判決を待って執行をするか。もう1社は破綻間近という噂もあるし、10万円を切る金額だし、少し回収は難しいかもしれない。

 

 

6, A社との交渉その3

A社との裁判の判決が出た。判決を受けてA社担当のB川氏から和解の申し入れがあった。

 

(呼出音)

甲弁護士:甲法律事務所です。

B川氏:お世話になっております。A社のB川です。甲先生はいらっしゃいますか。

甲弁護士:はい。私です。

B川氏:先生、判決が届きました。弊社としましては何とか和解をさせていただければと考えているのですが。

甲弁護士:いくらでしょうか。

B川氏:250万円ではいかがでしょうか。

甲弁護士:それは無理です。訴訟に移行したことにより費用も労力も余計にかかっています。

B川氏:先生、いくらであれば和解していただけるのでしょうか。

甲弁護士:300万円を下回る和解は無理ですね。

B川氏:先生、310万円の請求で300万円はさすがに厳しいです。

甲弁護士:それなら執行するだけです。あしからず。

B川氏:少しお待ちください!上司と検討します…… (保留音)… …お待たせいたしました。先生、285万円であれば……。

甲弁護士:いや、結構です。執行いたしますので。ありがとうございます。

B川氏:先生、わかりました。295万円で、何とかお願いできませんか。

甲弁護士:295万円ですか。支払期日はいつですか。

B川氏:来月末でお願いできれば……。

甲弁護士:今月末であれば295万円で和解できます。

B川氏:今月末ですか。わかりました。それでお願いします。

甲弁護士:わかりました。それでは合意書をFAXで送りますのでご確認ください。振込手数料はそちら持ち、遅延損害金は14,6%でお願いしています。

B川氏:わかりました。よろしくお願いします。

(電話を切る)

よし。これでおおむね片付いたな。すべての支払いを確認できたら、乙野さんに来てもらって、清算をしよう。

 

7,結果報告

事件解決のめどが立った。乙野氏に結果の報告とともに報酬の相談をする。

 

甲弁護士:お越しいただきありがとうございました。折に触れ電話で報告していましたが、ようやくほぼすべての会社との交渉を終えました。

乙野氏:このたびは本当にありがとうございます。

甲弁護士:残念ながら1社については回収がうまくいかなかったのですが、こちらの会社は業界内でも破綻間近と言われており、また過払金も数万円でしたので、回収は現実的ではないと思います。

乙野氏:わかりました。かまいません。

甲弁護士:回収は総額で500万円ほどとなりました。また、支払いもおおむね6割程度に圧縮することができました。

乙野氏:本当にありがとうございます。助かりました。

甲弁護士:弁護士費用は、当初のご相談どおり、おおむね回収金や圧縮額の20%を目安にしながら、全体としてあまり高額にならないように調整いたしました。こちらの金額ではいかがでしょうか。

乙野氏:かまいません。ありがとうございます。

甲弁護士:それではこちらの金額とその他の立替実費を差し引いた金額をお振込みいたします。そちらをご確認いただければ本件はこちらで終了となります。

乙野氏:今回は本当にありがとうございました。借金で首が回らなくて、本当に自殺を考えていましたが、先生のおかげで借金がなくなったうえ、お金をいただけるなんて本当に魔法のようです。先生のおかげでこれからまたやっていけます。

甲弁護士:いえ。仕事ですから全くお気になさらないでください。乙野さんの生活の再建に少しでも役立てたのであれば大変嬉しく思います。

乙野氏:ありがとうございました。また何かありましたらぜひ相談させてください。

甲弁護士:もちろんです。いつでもご相談ください。

※これはストーリーにしたため事実でない部分が含まれます。また、実際には面談ではなく電話のやり取りも多用されます。対応は弁護士ではなく事務所の相談員の方がされる場合が多い様です。

 

 

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